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奈良スローフード旅は大和肉鶏の釜飯から
「倭は国のまほろば」とはよく聞くが、21世紀には「奈良はまほろばの食の郷」という最新もじりフレーズが生まれている。神社仏閣ばかりと思われがちだが、奈良は食においても宝庫なのである。
実際、食にフォーカスしてみると、たしかに奈良は日本のスローフードの元祖の都である。わたしがそれを最初に実感したのは、西の京にある奈良パークホテルに泊まったとき。「天平の宴」を再現したという1300年前のメニューは目新しいばかりでなく、もう一度食べたくなる料理ばかりだった。
雅楽が奏でられ、灯明のあかりが照らす
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2008/05/22 08:10 |
都城の梅農家で農園めしを楽しむ
梅酒の炭酸割りがおいしい季節になった。梅酒ブームのおかげで、日本酒やみりんの蔵元まで梅酒戦線に参入しているので、うちにも何種類かあるし、自家製もちゃんとつくっている。梅の色と手触りで初夏を実感したくて自家製を仕込むのだけど、結局は飲みきれずに、さまざまな梅酒がたまってしまうのだ。
今夜はどの梅酒にしようかと思案すると、最終的には都城のびんに手がのびる。宮崎県都城の梅を都城の焼酎で漬けたもので、こっくりと深みのある味と、杏仁豆腐にも似た爽やかな香りが、わたし好みなのだ。おおげさでなく、一口飲
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2008/04/17 07:47 |
陸前高田・醤油蔵元のまかない昼めしは家産家消の味
わかめをよく食べる地域にはお達者な人が多い。わたしたちがいつも目にするわかめは、塩蔵物や乾物なのでどうしても地味めで印象がやや薄い。でも実際には、わかめは、ヨード、ミネラル、食物繊維が豊富だし、アルギン酸やフコイダンといったぬめり成分には血液をさらさらさせる効果があるという。つまり、すばらしい健康食品なのだ。
なお、わかめもご多分にもれず、天然ものは希少になり、そのぶん養殖技術が進み、それなりに良質なものがとれる。
また、わかめは漢字では若布とか若芽と書くが、わたしとしては、効果のほう
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2008/04/03 07:52 |
奥久慈の凍みもの紀行──大子の凍みこんにゃく
こんにゃくは「砂払い」といわれるように、お腹の掃除に活躍する。グルコマンナンという体内で消化しない多糖類のおかげであり、繊維質と同様な効能で便秘に効くし、ノンカロリーのためダイエット効果もある。
こんにゃくはインドシナ半島原産といわれ、日本へは古くから伝わっていたが、栽培されるようになったのは江戸時代初期かららしい。元来は生のこんにゃく芋をすりおろして固める製法だったが、芋が製粉されるようになってからは生産量が飛躍的に増えた。
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2008/03/06 07:56 |
加賀の真鴨を治部鍋で──大聖寺名物・鴨の治部鍋
坂網猟で生け捕りにされた鴨の運命やいかにと、ベテラン猟師の浜坂加寿夫さんにうかがった。やっぱり、地元・大聖寺の鴨料理屋がいまかいまかと待ち構えていて、即買い上げということになるそうだ。片野鴨池に飛来するマガモは年々減ってきているから、猟師の腕の良し悪しにかかわらず収獲も減少気味である。それでいてマガモを食べたい人間は増える一方だから、獲物は引っ張りだこなのだ。
なお、大聖寺の鴨猟師はふだんの生計の道は別にもっている。猟の解禁期間中だけ、夕方になると片野鴨池を見下ろすポイントまで山道を登り、
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2008/02/21 08:22 |
加賀の真鴨を治部鍋で──大聖寺・片野の鴨池の坂網猟
下町歩きの腹ごしらえといえば、そば、うなぎ、すし、どじょうがおなじみだが、隠れた美味なら、合鴨(アイガモ)。わたしのひいきは両国橋のたもと近くの東日本橋にある鳥安。合鴨とねぎをオイル焼きにしただけの料理だが、皮から溶けでた脂で濃い紅色の肉がじゅわじゅわっと焼けるさまは、思い出すだけでよだれがこみあげてくる。
最近、鴨料理がちょっと気になっている。合鴨水稲同時作(合鴨農法)を広めた福岡県桂川町の古野隆雄さんと対談したとき、各地の鴨料理についてあらためて興味がわきあがってきたのだ。
古野さ
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2008/02/07 08:37 |
北前船ゆかりの飯ずし訪ねて小樽まで
発酵食品はいろいろ取材してきたが飯ずし(いずし)だけは手つかずだった。だが、米に関わる食べものについてまとめているうちに、米と発酵の両方にかかわる「飯ずし」というなれずしが無性に気になってきた。
手がかりをつかもうと、函館に飛んだのは去年の夏のこと。江戸時代の北前船が本州からなれずしを伝え、飯ずしはその北海道バージョンであり、拠点の一つが函館なのだ。現地に行って、もう一つの本場が小樽ということもわかった。北前船の寄港地の松前・江差から東へ向かえば函館だし、北上すれば小樽へ至る。本州からの人
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2008/01/24 03:55 |
大津・月心寺庵主さんの精進料理
月心寺の庵主さんがつくるごま豆腐がずっと気になっていた。かの「吉兆」創業者で日本料理を世界に知らしめた故湯木貞一さんがお墨付きを与えた味ということ以上に(湯木さん存命の頃の吉兆は、味、品格、しつらえすべて完璧だった……)、店主が庵主さんからおそわったという店のごま豆腐に「さすがほんまもんの味」とうなった経験ゆえである。そして、それ以来ずっと、師匠の村瀬明道尼のごま豆腐を食べる日を夢見ていたのだ。
ほんまもんの味とは、文字通りの意味で、明道尼はNHK朝の連続ドラマ『ほんまもん』のヒロインの
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2007/12/20 08:35 |