ごはんの旅人・向笠千恵子の一食一会

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蜂蜜は誘う──ロイヤルハネーと銀座蜂蜜の巻

  作成日時 : 2007/05/09 08:31   >>

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 好物を一つだけ選ぶとなれば、蜂蜜だ。蜂蜜好きだったクレオパトラを真似してるわけではない。蜂蜜のすべてが魅力的なのである。
 甘美な甘味だけでなく、栄養も申しぶんなし。主成分はブドウ糖と果糖で、消化吸収がよいから疲労回復に効き、抗酸化力でアンチエイジングにうってつけ。ビタミン、ミネラル、酵素もたっぷり。

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 養蜂の現場を見ると、もっと蜂蜜が好きになる。一つの巣箱に約1万匹。1匹の女王蜂を守って数百匹の雄蜂、その他大勢の働き蜂が暮らす神秘な世界だ。春になると女王蜂は1日に1000〜2000個の卵を産み、卵は3週間で働き蜂に育つ。が、身を粉にして働き、一生を終えるまではたった約1カ月。集める蜂蜜は1匹あたりわずか茶匙2分の1。
 また、花から集めてきた蜜がそのまま蜂蜜になるわけではなく、仲間の蜂に口移しすることで成分をショ糖からブドウ糖と果糖に変え、夜通し羽ばたきして乾燥させながら粘度を高める。そうと知ってから、蜜蜂がたまらなくいとおしくなって、岩手県の北上山地にある養蜂現場へ通うようになった。

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 養蜂家の藤原誠太さんの指導で、栃やアカシアの蜜でぎっしりの巣を持たせてもらったり、蜂蜜を搾る遠心分離機のハンドルを回したり。これが楽しい。まるで大草原に暮らす少女になったようだ。搾りたては香りもテイストも清らかで、生一本の甘味である。
 養蜂は東京の都心でも行われている。花の受粉によって蜜蜂が生態系維持に役立っていることや東京に自然が多いのを知ってほしいと、藤原さんが巣箱を運んでくるのである。
 蜜蜂が飛ぶ距離は約3キロ。そこで、国会議事堂至近のとあるビルが拠点になっている。皇居の森が間近に望め、堀端をランナーが走っているのが見える。花は桜、菜の花、ユリノキ、さらに皇居の金柑と実に多彩。ロイヤルハネーは約1トンもの収穫がある。

 昨年からは銀座のビル屋上でも、藤原さん指導のもと、特定非営利活動法人・銀座ミツバチプロジェクトによる養蜂がスタート。浜離宮、日比谷公園、皇居の花を求めて蜜蜂が銀座の空を飛びまわる。週末に収穫される銀座産蜂蜜は、期間限定で地元のいくつかの店でカクテルやお菓子に使われ、銀座教会は大切なミサに蜜蝋のろうそくを用いる。蜂蜜により銀座で地産地消が実現したのである。

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わたしは、都心にいろいろな花が咲き出すと、すぐに永田町や銀座の養蜂現場を訪ねる。巣箱の前に立つだけで、仕事でかりかりしていた頭がほぐれてくるし、「癒し」という言葉を実感する。人間の心が落ち着く「f分の1のゆらぎ」とは、蜜蜂の羽ばたきの振動そのものなのだ。また、巣箱に貯えられた蜂蜜、花粉、ロイヤルゼリー、プロポリスに近づくことで体が喜ぶのだろう。
 いつか、わたしも自宅養蜂をはじめたい。

 蜜蜂飛ぶ銀座八丁鐘の音  千恵子

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内 容 ニックネーム/日時
先日は、久しぶりに向笠さんと食べ物談義で盛り上がり楽しい時間を過ごせました。
現在、日本は自給率が低迷し続けているにも関わらず、輸入農産物の価格の高騰と燃料や飼料や肥料の値上がりは農業を危機的状況に陥れています。これは、日本の食べ物のあり方を根本的に変えるかもしれませんね。
こんな時こそ向笠さんの経験や知識が必要とされると思いますよ。
がんばってください。応援しています。
ユズル
2008/06/30 22:56

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